
ケールは独特の苦みとクセがある南ヨーロッパ原産の野菜です。
キャベツの原種であり、アブラナ科に属しているのですが、 生命力が非常に強いという特徴があります。
葉がかたく、色は青黒いという性質があり、葉の大きさは、 長さ50センチ程度にまで成長します。
葉の幅は20cmから30cmほどにもなる為、非常に大きな野菜 であることがわかるでしょう。ケールの葉が青黒いのは、 葉緑素(クロロフィル)が豊富だからだと分析されています。
これは、細胞の活動が活発であることの裏付けであり、 葉には濃度の高い栄養素がたっぷりと詰まっているのです。 ビタミン類では活性酸素の働きを抑えるビタミンAや ビタミンCが多く含まれています。
ケールは他の緑黄色野菜と比べると葉がかたいと言われており、 それ故に食用には向きませんでした。
そこで品種改良を重ねて、葉の柔らかいキャベツが食用として生み出されたのです。
しかも、キャベツは青いところではなく白い部分が好まれる傾向にあります。 白いところには葉緑素が少ししか含まれていないということは簡単に理解できるかと思いますが、 それはすなわち、栄養素もケールと比べると乏しいということなのです。
ケールのビタミン類の量をキャベツと比べてみるとわかるのですが、ビタミンAは約58倍、 ビタミンB1は1.5倍、ビタミンB2は約5倍、ビタミンCは約2倍も含んでいます。
また、ミネラルの量もそれぞれ1.5倍から3倍程度多く含まれているということから、 ケールは非常に優秀な栄養野菜だと考えることが出来るでしょう。
これを踏まえたうえで、ケールの青汁を日常生活に取り入れたときに考えられることは、 一日に300ml程度飲むだけで不足し得る栄養素を完全に補うことが出来るという事なのです。
ケールを原料に使った青汁に挙げられる弱点は、何よりも苦くてマズイということです。
その為、一般的には敬遠される傾向にある原材料と思われがちです。
もちろん、元祖原材料といえるくらい長い歴史を持っており、 そのうえで圧倒的な栄養素を含んでいるのは確かでしょう。